
地域独自の食文化があることや、食を生かした取り組みをしている地方都市を選出する「美食都市アワード2026」に北海道余市町と北海道外3市が選ばれました。余市町は、日本を代表するワイン産地として国際的な評価を得ていることや、ワインを軸とした町の地域活性化策などが評価されました。余市町のワインやレストラン、ワインイベントを目的に訪れる国内外の観光客も増えており、アワードの受賞で一層弾みがつきそうです。


アワードは、地域固有の食文化を守り育て、未来へ継承しようと、大阪公立大の橋爪紳也教授らが2015年に設立した「一般社団法人美食年研究会」(東京)の主催。2024年から毎年4~5都市を選出しており、今回を含め計13市町が選ばれています。北海道からは、24年に帯広市、25年に函館市が受賞しています。
余市町は、ピノ・ノワールやシャルドネなどのワイン用ブドウの栽培が盛んで、地元産ブドウを使うワイナリーも急増しています。世界的知名度のあるデンマークのレストラン「ノーマ」のワインリストに日本のワインとして初めて掲載されたことで知られる「ドメーヌ・タカヒコ」のワインをはじめ、町内産のワインの品質は国際的に高く評価されています。
毎年9月に町内のワイナリーやヴィンヤードを巡りながら、地元のワインを味わうイベント「ラフェト・デ・ヴィニュロン・ア・ヨイチ(農園開放祭)」は発売と同時に入場券が完売し、全国各地のワインラバーが集う一大イベントに成長しています。町がブドウ農家への補助金制度や生産者支援などを通じ、ブドウとワインの生産を後押ししていることも評価されました。


また、ニッカウヰスキー余市蒸溜所や地元の食材を使ったレストランなど、食を軸にしたビジネスや文化の創出が進んでいることも、受賞のポイントになりました。
「ぴょん」もワインを目当てに余市町をたびたび訪れます。町内には地元のワインを多く扱う酒店や、ほかではなかなか飲むことのできない町内産のワインを飲める飲食店があります。余市のワインを目当てに、わざわざ行く価値があると感じています。
希少なワインを手に入れたり、飲んだりしたいというのもありますが、「ぴょん」が大事だな、と思っているのは、余市に根付くワインを軸とした文化や地域活性化です。ラフェトに参加すると、イベントの準備や運営、ワインの提供、テントの設営、道案内、ごみの片付け…などワインの関係者だけでなく、町を挙げて有志が動いてくれていることに気がつきます。「希少なワインが飲める」だけでなく、関係者のおもてなしや気遣い、「ワイン愛」が根付いているのが、とっても素敵なことだなと思っています。

