
円山・裏参道に店を構える「丸澤商店」は、札幌や東京のフレンチやイタリアンで腕を磨いたシェフがつくるデリで、クラフトビールやワイン、焼酎、ジンなどさまざまなお酒を楽しめるスタンディングバー。仕事帰りにちょっと1杯、のんびりと昼飲みに、おうち飲み用にデリをテイクアウト…と、いろんなシーンで重宝しています。お酒の種類が豊富なうえ、家庭料理とはひと味違ったワンランク上のデリに胃袋も心もつかまれちゃっています。

まずは、ビール!北海道民の水道水・サッポロクラシックもいいですが、サッポロのラガー「赤星」の中瓶があったり、その時々で変わるクラフト樽生があるのも、心憎いところ。この日のクラフト樽生は、札幌市中央卸売市場近くにある、「ぴょん」的に「北海道で3本の指に入る」お気に入りのブルワリー「ストリートライト・ブルーイング」と聞いて、迷わずそれをオーダー。ハーフや10キロなどのコースが設定されている「札幌マラソン」とコラボしたペールエールだそうで、柑橘のようなさわやかな香りとペールエールらしい軽快な味わいで、夏の昼飲みにぴったりです。

さて、おつまみは何を…? 入り口を入ってすぐの冷蔵ケースには、生ハムやチーズとともに、日替わりのデリが7~8種類ほど並んでいます。ここから単品でも注文できますが、迷ったらお任せの盛り合わせ(3種1,100円、4種1,320円)を、ぜひ。
この日の4種は、定番のウフマヨに加え、ポテトサラダ、バスクチーズケーキ、ケークサレ。ウフマヨの火通りは、黄身がとろとろ、白身もなめらかで、酸味を抑えたマヨネーズがいい感じ。ポテトサラダは柚胡椒が使われており、細かくカットした生ハムが散らされ、大人の味です。バスクチーズケーキは甘さはなく、完全におつまみ用に計算されています。ケークサレはほんのりカレー風味で、スパイシー、赤ワインにぴったりで、ジンにも合いそうです。


ビールをさくっと飲み干したら、ワインに移行。泡、赤、白、オレンジなど常時国内外の10数種類が用意されていて、グラスでいただけるのが、うれしいところです。オレンジの中から、「ぴよ」はジョージアのクヴェヴリ、「ぴょん」はフランスのビオロジック、天然酵母をセレクト。さらに、白の中から、北海道・三笠の山崎ワイナリー「バッカス」とフランス・ラングドッグのビオロジック、イタリアプーリアサイレント地区のロゼ、赤の中からイタリア・ピエモンテのワインで、ブドウを手摘み後、30日間陰干ししたものなどを飲み継ぎました。ナチュールをはじめ、ちょっと変わったものや特徴の違うものが用意されていて、価格も1杯550~880円とお手頃。ついつい、「あれもこれも」になっちゃいます(え?それは、ぴよとぴょんだけ…?)。


店主の岡澤秀和さんは旭川市出身で、札幌市内の調理専門学校を卒業後、札幌のイタリア料理店やフランス料理店に勤務。料理とともに提供するワインに関心を持つようになり、ブドウを仕入れてワインを醸造する都市型ワイナリーが東京で開設される計画を知り、運営会社に転職しました。その後、「深川ワイナリー東京」に併設されたレストランなどで腕を振るい、2024年12月、北海道に戻り丸澤商店をオープンさせました。


岡澤さんやスタッフとお酒やデリの隠し味について雑談したり、適度に放っておいてくれたりと、つかず離れずの接客も居心地の良さの鍵。ひとりでも、友人とでも使い勝手が良いのですが、カウンターと入り口近くに2人掛けのハイチェアー席が2テーブルあるだけの小さなお店なので、長々おしゃべりするよりも、おいしいお酒とデリをサクッと楽しむのが大人の粋かもしれません。
| 店名/丸澤商店 |
| 住所/札幌市中央区南2条西25丁目1-1 クラスAビル1階 |
| 電話番号/011-215-9084 |
| 営業時間/15:00~23:00(土日、祝日は正午から)。最終入店は22:00 |
| 定休日/木曜、不定休あり |
| たばこ/禁煙 |
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