牡蠣の、牡蠣による、牡蠣のためのビール  厚岸オイスターラガー(ユイトリエール=厚岸町)

 牡蠣の、牡蠣による、牡蠣のためのビール。それが、厚岸町のブルワリー「ユイトリエール」の「厚岸オイスターラガー」です。ブルワリーのフラッグシップで、牡蠣殻を煮出して風味を付けており、牡蠣が育つ海の香りと塩味を感じられる、個性的な味わいです。 

 ユイトリエールは2025年4月、厚岸町にオープン。「ユイトリエール」とはフランス語で「牡蠣が育つ場所、牡蠣礁」の意味で、「牡蠣が時間をかけて海に育まれるように、厚岸のまちや人に愛されながら成長するブルワリーに」との願いが込められているそうです。 

 オイスターラガーは5種類ある定番の中のひとつ。ブルワリーの名前の由来になった牡蠣にちなんだフラッグシップです。燻製した麦汁と厚岸町特産の牡蠣殻を煮出してつくったエキスを加えてており、少しヘイジー(濁り)で、スモーキー。やや甘めのこくがあります。 

 オイスターラガーはもちろん、牡蠣料理にぴったり。今回は、生牡蠣と合わせてみました(残念ながら、厚岸産は入手できず、佐呂間産でした)。オイスターラガーを一口、そしてレモンをしぼった牡蠣をチュルン。「え?、何?」。思わず声が出ました。牡蠣の味が濃い。ビールの甘めのこくが、牡蠣の味を引き立てるのか、牡蠣の塩味がしっかり感じられ、味の輪郭がくっきりする感じです。 

 牡蠣は、酢やポン酢をかけて日本酒と、アイラウイスキーを垂らしてスコッチと、レモンをしぼって白ワインと、が定番かと思っていましたが、ビールもいける!ぴょんは、レモンをしぼってタバスコをチョロリとするのも好きなのですが、オイスターラガーにはこれも合いました。 

 ビールには、フィッシュアンドチップスをはじめとする揚げ物やちょっと濃い味のものが合うと思っていましたが、生の魚介に寄り添うことにびっくり。濃い味を洗い流すのではなく、食べ物の味を引き立て、また、食べ物によってビールも引き立てられるということを、実感しました。 

ぴょん

ぴょん

 食べること、飲むこと、楽しむこと大好き!海の幸、山の幸、それを生産してくれる人や料理をつくってくれる人たち、素敵な気持ちにさせてくれるお酒…。「味がいい」だけでなく、これがそろって「おいしい」が生まれます。私の「おいしい」を伝えられたら、幸せです。